About Us
実は、農業は科学の知識をたいへん必要とする仕事です。
植物のからだのしくみ、多様な野菜一つ一つの生き方、
野菜を取り巻く太陽、雨、土や虫などのこと。
それらの科学的な理解と、科学では把握しきれない自然の流れを、頭の中でストーリーのように組み立てて栽培していきます。
ストーリーと畑がきれいに織り合ったとき、
野菜は力いっぱい元気に育ち、美味しく栄養満点となるのです。
Philosophy
Location
雄大な鈴鹿山脈の麓、春夏秋冬、
季節によって表情を変える自然豊かな環境に囲まれた、
私たちの畑がある石榑(いしぐれ)地区。
かつて上質な里芋が採れることで有名な地域でした。
農家の技術だけでは作り切れない、石榑の気候風土が生み出す里芋は、
真っ白な絹のようにきめ細かくなめらかで、
上品な甘みと蓮根のように糸をひく強い粘りが特徴です。
Vegetables
同じ作物でも、収穫タイミングや生育ステージによって、
味・香り・食感などが日を追って変化していきます。
例えば、長さ5cmのミニキュウリなど、
スーパーで売られていないようなサイズ・形の野菜の持つ個性も
お楽しみください。
Profile
2年間アフリカの田舎に住んで知った、
農に根差し、自然と共生する人々の暮らし。
たしかに物質的には豊かではないかもしれないけれど、
ゆったり流れる時間の中で、日々を心から楽しむ人々。
子どももおばあちゃんも、すべての人が食糧生産に関わり、
食べるために耕して、捨てるものは自然へ還っていく、
他の生きものと同じように
自然の流れに任せながら人間が暮らしている、
そんな村の生活がありました。
この生活を通して感じた「人としてどう生きるべきか」
という想いが私たちの農業への原動力です。
また、毎日畑に身を置き観察している農家だからこそ
持っている知識や感性があると考えています。
環境問題や自然保護などが叫ばれる昨今ですが、
現代社会において
実際に自然と対峙する仕事は数少ないのが現状です。
だからこそ、
「野菜を作って売る」という従来の農家の仕事に限定せず、
「農家だからできる」自然や環境へのアプローチも
模索していきたいと思います。